おだやかな陽だまりのような、
ほっとして、あたたかな気持ちになれる
このお茶を飲んだ若い男の子が、
「おばあちゃん家の、日当たりのいい縁側にいるみたい」
って言っていて、
わかるような、わからないような(笑)
でもなんとなくわかると思いました。
ゆっくり、ゆったり、ほっとする。
しっかりコクもあり、飲みごたえもあるけれど、
新茶らしいみずみずしさもある。
飲みやすいお茶だと思います。
どんな「おやつ」にもあわせやすい。
九州鹿児島で育つ品種として有名な「ゆたかみどり」は、
南国特有の香気があり、包み込むようなおおらかさを感じられます。
薩摩芋を思わせるような、ほのかな甘みが特徴です。
その甘みにはいやらしさがなく、新茶らしいさわやかなのど越しと清涼感。
ホットはもちろん、水だしにしてもおいしい新茶です。
生産者の顔がわかる、単一農園茶です。
「なぜ、祖父がここに茶畑をつくったのか。今になってわかった。」
このお茶をつくるのは、永山さん。
南九州市頴娃町は、鹿児島県の南に位置し、東シナ海に面した農村地域。
薩摩富士と称される開聞岳を望む景色は、どこを切り取っても絶景といえます。
永山さんの茶園があるのは、南九州市の頴娃町地域の山手の方。
人里離れたその地域には、永山さんの家とその親戚の家…概ね3軒ほどしかない。
あたり一面、見渡す限り茶畑で、その昔、永山さんの祖父が「香りの高いお茶をつくりたい」と、山手の土地を、重機のない時代に、鍬を持って開墾したそうなんです!!!
山の寒暖から朝霧がほどよく葉にのる。
太陽があがってくるまで、じわじわと次第に暖かくなり、日は暮れる。
夜の森は木々によって土の表面の熱が失われず、じわじわと次第に冷える。
生育がゆっくり進めば、茶葉に味がのる。
だからこの山の麓にうちの茶園がある。
なぜ祖父がここに茶畑をつくったのかは、今になってわかる。
その恩恵に感謝しながら、茶畑と共に永山さんは暮らしています。
新茶は鮮度が大切です。購入したらすぐに味わってくださいね。
開封したら1ヶ月くらいで飲みきってしまうのがよいでしょう。
梅雨の季節がくる前に飲んでしまうのをおすすめします!
◆こんなときにおすすめ◆
疲れを癒したいとき
来客やおもてなしに
和食や和菓子に合わせて
コンビニスイーツのおともに
初夏の日差しが強い日には水出し茶にして
◆お茶のいれかた◆
急須に大さじ軽く1杯程度(約6g)の茶葉をいれ、
軽く湯冷ましをした約80℃くらいのお湯200ccを使い、
急須のフタをして約30秒抽出してから、
湯のみに注ぎわけます。
急須にお湯を残さないように、最後の1滴まで注ぎきることで2煎目もおいしくお飲みいただけます。
茶葉は深蒸しで「細かめ」です。
急須は必ずアミ付きをお使いください。
茶こし付カップなどでお飲みになる場合の茶葉は、小さじ山盛り1杯(約2~3g)が目安です。